ブックタイトル週刊ダイヤモンド16年2月13日号_試し読み

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概要

週刊ダイヤモンド16年2月13日号_試し読み

Special Feature──1月16日、米国、英国、フランス、ドイツ、ロシア、中国との〝核合意〟に基づき、イランに対する経済制裁が解除されました。その少し前の2日、イスラム教スンニ派大国のサウジアラビアが、国内でのテロ事件に関わったとして死刑判決を言い渡していたシーア派の有力な宗教指導者ニムル師を含む47人の処刑を、唐突に発表しました。 あれは間違いなく、サウジによるメッセージです。ただ、問題は「誰に対するものか」です。シーア派大国のイランに対しては、サウジは過去に何度も警告を発しています。 2日の処刑は、イランではなく、米国に対して「これ以上、イランとの間で融和政策を進めるのであれば、われわれとの関係が崩れるぞ。分かっているだろうな?」という警告だったのです。──サウジにとっては、核合意を契機にして、敵国であるイランと米国が近づくような事態は自らの国益を損ねるということですか。 はい。でも、米国はいまひとつ分かっていない節があります。 今、起きている第3次世界大戦は、〝非対称な戦争〟であるということです。これまでの戦争は主権国家の枠組み、もしくはゲリラ組織など主権国家に準ずる枠組みの中で行われてきましたが、現在はそうではありません。 インターネットが発達したことにより、ヒト、モノ、カネの移動が自由になる中で、新帝国主義的な〝弱肉強食のゲーム〟が全地球規模で広がっています。 しかも、ポストモダン(近代以後)、モダン(近代)、プレモダン(近代以前)が錯綜した複雑な状況下にあり、異なる位相の出来事が同時に進行しているのです。週刊ダイヤモンド 2016/02/13 301月2日、イランの首都テヘランで、シーア派指導者ニムル師の死刑執行に抗議するイランの群衆が、サウジ大使館を襲撃、放火した激動の国際情勢を見る目佐藤 優戦争の形態が大きく変化する中で、地政学を念頭に置いて世界を見るにはどうすればよいのか。佐藤優氏に「地政学的な見方」に関して、具体的な国際ニュースの読み方などを聞いた。行動する作家による1P a r tAbaca/アフロなぜ今、地政学なのか。国際社会では常識なのに、戦後の日本人だけが知らない地政学について、基礎の基礎から理解できる"地政学のイロハ"をお届けしよう。地政学は、戦争に限った話ではない。地政学とは何か?