ブックタイトル週刊ダイヤモンド16年2月13日号_試し読み

ページ
9/48

このページは 週刊ダイヤモンド16年2月13日号_試し読み の電子ブックに掲載されている9ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

週刊ダイヤモンド16年2月13日号_試し読み

れば、円高・株安の流れをさらに加速させる恐れもあった。だからこそ日銀は、このタイミングでサプライズを演出する必要があったのだ。サプライズ効果以外実効性に乏しいマイナス金利政策 日銀が繰り出したマイナス金利政策では、民間銀行が日銀の当座預金に資金を預けた場合に、一定の残高を上回る部分についてマイナス0・1%の金利を課す(当座預金残高の全てにマイナス金利が適用されるのではなく、プラス0・1%、ゼロ金利、マイナス0・1%の3段階に分かれている)。 すなわち、預金しているのに0・1%の利子を払わなければならないのだ。このような「ペナルティー」を科すことによって民間銀行に企業への融資や有価証券などへの投資を促し、ベースマネーを増やすことを意図している。 だが、「実効性に乏しい。絵に描いた餅だ」というのが市場関係者に共通した見方だ。 まず、マイナス金利が適用されないように資金を他に振り向けようにも、企業の設備投資意欲が乏しいため貸出先がない。また、民行しているのだ。円高は輸出企業の採算悪化につながるため、輸出企業の占める比率が大きい日経平均をさらに押し下げる要因となっている。 第二の理由は、消費者物価の低迷である。原油安によるエネルギー価格の下落もあって、2015年12月の消費者物価指数(生鮮食品を除く)は前年同月比0・1%の上昇にとどまり、日銀が掲げるインフレ目標2%には程遠い状態が続いている。 こうして日銀は、1月末のタイミングで何らかのアクションを起こさざるを得ない状況に追い込まれていく。しかし、日銀が打てる手は限られていた。13年4月に開始した量的・質的緩和は、すでに限界に達しつつあったからだ。これが第三の理由である。 日銀は長期国債の保有残高を年間80兆円のペースで増加させるよう買い入れている。16年は、国債償還による減少分も考慮すると、買い入れ額は約120兆円に達するとみられる。これは、15年に財務省が発行した国債(1年物を除く)とほぼ同水準に当たる。明らかに日銀の国債の大量買い入れは限界にきているのだ。 市場もそれを見透かしており、日銀の次の一手が市場を失望させ(円)(円)2日 3日2月5日 6日 7日 8日 12日13日14日15日18日19日20日21日22日25日26日27日28日29日 1日1月4日2日 3日2月5日 6日 7日 8日 12日13日14日15日18日19日20日21日22日25日26日27日28日29日 1日1月4日15,50016,00016,50017,00017,50018,00018,50019,000122121120119118117116115日経平均株価の推移1月29日追加緩和1月29日追加緩和ドル円レートの推移追加緩和の効果はすでに?落?出所:○○○○○○2016-02/13号 円高? ?円安Special Report9 週刊ダイヤモンド 2016/02/13REUTERS/アフロ